暗号通貨におけるEVMウォレットとトークンチェーンについての初心者向け解説

暗号通貨を使用するにあたり、ウォレット、トークン、チェーンの概念は必ず誰もが知るべき知識です。

あなたがよく知っているであろうビットコインは特殊な独立したチェーンのため、EVMウォレットに追加できません。

そういった初期知識を当記事にて得ていただける内容となりますので、ぜひご覧ください。

EVMウォレットとは？

EVM（Ethereum Virtual Machine）ウォレットとは、Ethereumやそれに互換性のあるブロックチェーン上で動作するウォレットのことを指します。

• スマートコントラクト対応: Ethereum上のスマートコントラクトを利用できます。
• 複数のトークン管理: ERC-20やERC-721といったEthereum上のトークンを管理できます。
• 高いセキュリティ: 秘密鍵をユーザーが管理することで、安全に資産を保管できます。

なお、EVMウォレットには基本的に有名なトークンである「Solana」は入金できず、「ファントムウォレット」などですと入金が可能です。

以上のようにトークンの規格により、保管できる場所が変わることがあるということをまずは覚えておいてください。

代表的なトークンと主要チェーン3選

トークンは、ブロックチェーン上で特定の資産や権利を表すデジタルな証明書のようなものです。

トークンは、発行されるブロックチェーンによって異なる規格や特性を持ちます。

トークンとチェーンの違いについて簡単に説明しますと

• チェーン：土地
• トークン：家

のような関係性だとお考えください。

そしてトークンとチェーンの関係性は具体的に言うと

• ERC20規格の主要トークン→Ethereum
• BSC規格の主要トークン→BNB

という意味です。

以下に主要トークンとチェーンについて解説していきます。

1.Ethereumチェーン(主要トークン：Ethereum,ETH)

• 説明: 世界で最も広く使用されているスマートコントラクトプラットフォーム。ERC-20やERC-721など、多くのトークン規格の基盤となっています。
• 特徴: 高い分散性とセキュリティ、活発な開発コミュニティ。
• 欠点: トランザクション手数料が高く、スケーラビリティの問題がある。

2. Binance Smart Chain (主要トークン：Binance Coin,BNB)

• 説明: Binanceによって開発されたブロックチェーン。Ethereumと互換性があり、BEP-20やBEP-721トークン規格を使用します。
• 特徴: 低いトランザクション手数料、高速なトランザクション。
• 欠点: 中央集権的な側面が強いと批判されることがある。

3. Solanaチェーン (主要トークン：Solana,SOL)

• 説明: 高速かつ低コストのトランザクションを提供するブロックチェーンプラットフォーム。SPLトークン規格を使用。
• 特徴: 高いスケーラビリティとパフォーマンス、1秒間に数千のトランザクションを処理可能。
• 欠点: 分散性が相対的に低いと見なされることがある。メタマスクに入れられない。

EVMウォレットの使い方

EVMウォレットの使い方は以下となります。

1. ウォレットの作成: MetaMaskなどのウォレットをダウンロードして、秘密鍵を安全に保管します。
2. ネットワークの設定: 使用したいブロックチェーンのネットワークをウォレットに追加します（例えば、Binance Smart ChainやPolygon）。
3. トークンの送受信: ウォレットを使って、トークンを他のアドレスに送信したり受信したりします。
4. dAppの利用: 分散型アプリケーション（dApp）と連携して、様々なサービスを利用します。例えば、DeFi（分散型金融）やNFTマーケットプレイスなど。

つまり「トークンの保管・送金・サービス利用」ができるということですね。

人によっては取引所へトークンを保管している方もいますが、現在国内取引所→海外取引所間へ送金する場合には国の規制が入っており、なかなか自由に資金を動かせないという点があります。

しかし「国内取引所→ウォレット→海外取引所」というように、一度ウォレットを介すことでトークンの移動がかなり容易になるというのもメリットです。

テストネット(チェーン)とは？

テストネット（Testnet）とは、ブロックチェーン技術やアプリケーションの開発やテストを行うために設けられた、実際の価値を持たない仮想的なブロックチェーンネットワークです。

記事上部で挙げているものは、全てメインネットの話ということになります。

以下にテストネットの主要な特徴と利点について説明します。

特徴

1. 実際の価値を持たないトークン
   • テストネット上で使われるトークンは、実際の経済価値を持たず、自由に特定のサイトから入手できます(アルケミーなど)。これにより、開発者はトランザクション手数料を気にせずにテストを行えます。
2. 開発者向けの環境
   • スマートコントラクトや新しい機能の開発・テストが目的であり、開発者が安全に実験できる場を提供します。
3. 本番環境とは独立
   • テストネットはメインネット（Mainnet、本番環境）とは独立して運用され、実際のユーザーや資産には影響を与えません。

まとめ

EVMウォレットは、Ethereumやその互換チェーン上でのトークン管理や取引を可能にする便利なツールです。

各チェーンにはそれぞれ独自のトークン規格があり、ウォレットを使うことで簡単にこれらのトークンを管理できます。

初心者の方でも、基本的な操作を覚えれば、安全かつ効率的に暗号通貨を利用することができます。